外壁にはなぜ目地があるか?
セメントを主原料とする一般的な窯業系サイディングやALCパネルには、
衝撃や歪みよって割れたり欠けたりしやすいという性質があります。
この性質によって外壁が破損してしまうのを防ぐため、外壁パネルを施工する際には、
パネルに余計な負荷(衝撃や歪みなど)がかからないよう、
外壁パネル同士の間に適度にすき間(目地)を空けて張り付けていく必要があるのです。
ただ、目地をそのまますき間が空いた状態にしておくと、
雨水や湿気が外壁内部に入り込んで建物を劣化させてしまうため、外壁の保護力を保つためには、
外壁パネル同士のすき間にコーキング材(シーリング材、シール、シーラントともいう)と呼ばれるゴム性の樹脂を注入して、
目地を塞がなければなりません。
なぜ?目地にゴム性のコーキング材を使う理由があるのか?
目地を埋めてすき間をふさぐコーキング材は、
・温度や湿度の変化による膨張
・収縮地震や近くを通る自動車などによる振動
などの影響を長期的に受けます。
これらのダメージを吸収して緩和し、外壁を良い状態で保つために、ゴムのように柔軟で弾力があり、
追従性の高い樹脂製のコーキング材を目地に充填する必要があるのです。
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